アマゾン「Prime Air」の深まる謎 一体どうやって荷物を受け取るべきか?
先日、アマゾンがドローンを使って宅配サービスを日本でいち早く実現するかもしれないという内容を書きました。
その後、色んな事が気になってきましたので、更に調べました。
1.そもそもどうやってPrime Airから荷物を受け取るのか?
写真:荷物を置いて、飛び去るドローン
アマゾンの提供するイメージビデオをユーチューブで確認すると、荷物をセットされたドローンが出荷工場から飛び去り、そのまま個人宅の家の前に荷物を置き捨て(僕には、そう見えました)、そのまま飛び去ってしまうというストーリーで紹介されていました。いかにもアメリカ的だなぁ、と感心しましたが、日本ではどうなのでしょうか?
アメリカほど広大な土地がなく、住宅環境は密集していますし、そもそもこの動画のように家の中から外の様子が分かるような構造になっている家は少ないはずです。特に、日本で真っ先にドローン構想を特区として打ち出している千葉市では、広大な庭を持つ住宅ばかりではありません。ドローンがピンポンを押すとも思えません。
一体、どのように実現するのかかなり謎です。
Amazon Prime Air: The Drone Takeover - YouTube
2.アマゾンPrimeAirと個人ユースのドローンと見分けがちゃんとつくのか?
ドローンは有効に使えば、非常に便利な道具だと思いますが、どんな便利な道具も避けては通れないのが、悪用を防ぐ仕組みです。ドローンを使った盗撮や、監視などプライバシーの侵害にも使えてしまいます。仮にアマゾンはそういった事を絶対しないと信頼したとしても、誰でもドローンは自由に手に入れることができるので、どれが本物のアマゾン製ドローンで、どれが個人ユースなのか?を見分けるのは困難です。ましてや空飛んでますから。
詳しくは分かりませんが、航空法の規制などで、GPS登録されたドローンしか飛ばしてはいけないような規制とともに、飛行機同様の管制センターや、レーダーによる監視が必要なのではないでしょうか?
3.PrimeAirで届いたとき、たまたま不在にしてしまったらどうするのか?
頼んだところまでは良いとして、色々な事情があり、たまたま不在にすることもあると思います。Youtubeのビデオのように勝手に置き去りにされたのでは、盗難のリスクもありますので、持ち帰る必要があります。一体、ドローン君は、どの程度待っていないといけないでしょうか?そもそも、ピンポンが押せないドローンがどのように不在かどうかを確認するのでしょうか?
4.PrimeAirを安全に受け取るための私見
現実的に宅配という概念は少し難しいのかもしれないと考えました。それよりも拠点への配送というのが、かなり現実的なデリバリ―方法ではないでしょうか?
そこで私が考えたのは、コンビニをドローンの荷物受取発着場として利用するという案です。コンビニは都心から千葉市に掛けてかなり整備されていますし、24時間必ず従業員がいます。防犯カメラも設置されています。アマゾンに注文してからドローン君は30分以内に最寄りのコンビニに宅配するのです。購入者は、最寄りのコンビニに30分後に行けば受け取れるという仕組みです。コンビニにとっても、来店機会の創出でついでの買い物が増えるメリットもあります。
果たして、実際はどのような実現方法になるのでしょうか?楽しみです。