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地域しごと創生会議とは?

2015年11月17日(火)地域しごと創生会議が開催されました。

 

地域しごと創生会議とは?

地方創生の第二ステージに向け、地域の経済・社会的課題の解決にむけた取組の発掘と支援を行うための会議です。毎回、各テーマに関する地域のモデル的な取組事例の発表を基に、これらの実現・普及に必要な政策的課題について討議を行います。
来春までに計5回開催予定で、この会議から地域ごとの戦略を策定していく予定です。

石破地方創生担当大臣も

「必要なものは補正予算、税制改正に反映をしていきたい」

とコメントしており、意欲を示しています。


地域しごと創生会議 構成員

石破 茂 地方創生担当大臣
福岡資麿 内閣府副大臣
牧島かれん 内閣府大臣政務官
伊藤達也 内閣府大臣補佐官
漆 紫穂子 品川女子学院学校長
岡田武史 FC 今治オーナー
古賀信行 野村證券取締役会長
日本経済団体連合会副会長・地域経済活性化委員会委員長)
隅 修三 東京海上日動火災保険代表取締役会長
経済同友会副代表幹事・地方創生委員会委員長)
寺澤辰麿 横浜銀行代表取締役頭取
全国地方銀行協会会長)
冨山和彦 経営共創基盤代表取締役 CEO
(まち・ひと・しごと創生会議委員)
樋口美雄 慶應義塾大学商学部教授
(まち・ひと・しごと創生会議委員)
増田寛也 東京大学公共政策大学院客員教授
(まち・ひと・しごと創生会議委員)
御手洗瑞子 気仙沼ニッティング代表取締役社長
三村明夫 日本商工会議所会頭
新日鐵住金相談役名誉会長)
鎌田 宏 日本商工会議所副会頭
第一回地域しごと創生会議の様子

 

元サッカー日本代表の岡田監督が名を連ねているのが面白いところです。


安倍首相の「地域しごと創生会議」での発言

「皆様おはようございます。地方創生が目指すのは、生産性を高め、安定した雇用と賃金を地方で実現することです。そのために、地域資源を掘り起こし、そして磨き上げ、国内外から新たな投資を呼び込み、プラスサムの好循環を生み出していくことです。
 地方自治体からの地方版総合戦略が揃い始める中、地方創生の取組も、計画から実行へ、総論から各論へ、と新たな段階に入りました。この実行段階を強力に推し進める上で、主役となる地域の経済界の方々から直接御意見を伺っていただきたいと思います。
 まち・ひと・しごと創生会議の下に、『地域しごと創生会議』を新たに設け、具体的な課題と方向性を早期に取りまとめていただきたいと思います。

首相官邸HPより

 

「地域しごと創生」を巡る現状と課題について

地域しごと創生会議では、具体的に現状の課題として以下のような点が議論されました。

・若年人材が、毎年約10万人、東京に流出している
・せっかく地元で就職しても、4割の新卒が2年以内に離職

・都市圏と地方で平均給与に開きがあり、都市部では350万に対して地方は250万。

・傾向としては、現金給与額の大きな自治体ほど、労働生産性も高い傾向に

労働生産性は東京が突出して高く、全体で2倍近くの開き
・地域には、生産性の低い労働集約型サービス産業が多い傾向

 

「地域しごと創生」の具体的な対策方針

上記のような現状の課題に対する方針として、ブランデイング強化による「農業・観光」の稼ぐ力の向上、地域中核企業を核にイノベーションによる新市場の開拓などを行う方針です。

具体的には、地域特性によって「ローカル・ブランデイング 重視型」「ローカル・イノベーション 重視型」「ローカル・サービス生産性 重視型」の3つにタイプを分類し、魅力ある地域の仕事を創出し、今よりも若者が地方で働きたくなる社会を創る。

 

ローカル・ブランデイング 重視型

「観光による地域振興」の実現に向け、地域資源の総動員を図る観光地経営が必要とし、マーケテイングとブランデイングを武器に地域産品独自の市場作り(地産外商)の司令塔となる地域商社の設立を促し、また、開拓された販路に期待される商品の開発を促すことによって、国内外に日本の「ふるさと名品市場」を確立する。

 

ローカル・イノベーション 重視型

「隠れた成長企業」を「成長企業」に、「成長企業」を「グローバル成長企業」にそれぞれ引き上げるイノベーション・システムを創出する。

 

ローカル・サービス生産性 重視型

一定の規模がないと投資を誘発できない側面があり。同業種間、異業種間など地域事
業者間の連携を促しつつ、一定の規模もしくは成長可能性のある投資案件の組成を促す。
・投資資金の活用や事業者間連携に慣れた海外や全国規模の事業者とも積極的に連携し、域外から地方への投資を引き出す。
・他方、今の事業規模のままでも、宿泊業における従業員の働き方など改善できる項目があり、地道な改善活動を推進する。また、知見の共有、支援拠点の整備、人材育成など、様々な形でサービス業の改善支援環境を整える。

 

今後の地域しごと創生会議の予定

12月 第二回 地域の魅力のブランド化(ローカル・ブランデイング)
1月 第三回 地域の技の国際化 (ローカル・イノベーション
3月 第四回 地域のしごとの高度化 (ローカル・サービス生産性)
4月 第五回 魅力的なまちづくり事業環境整備
(→ まち・ひと・しごと創生会議に報告・了承)