田舎びーと

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都道府県別年収ランキング2014年 | 地方で豊かに暮らすには?

政府は「地方創生」を旗印に、「東京一極集中を是正すべき!」と声高に叫んでいます。東京一極集中により、地方からは人口が減り、東京では全国平均以下の出生率少子化が加速します。2020年には、東京も含めた全都道府県で人口減社会が訪れる予測もなされています。

 

お金がすべてではないのですが、豊かな生活ができなければ、わざわざ苦労する為に地方へ人は行かないと思います。

そこで、都道府県別の年収ランキングを調べ、どのように地方で豊かに暮らすべきか自分なりに考えてみました。調査に当たっては、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」という統計データを参考にしました。

 

2014年の都道府県別年収ランキング

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  1位 東京都   年収:612万
  2位 神奈川県  年収:544万
  3位 愛知県   年収:525万
  4位 大阪府   年収:511万
  5位 三重県 年収:482万
  6位 京都府 年収:478万
  7位 静岡県 年収:477万
  8位 滋賀県 年収:476万
  9位 茨城県 年収:473
10位 千葉県 年収:473
11位 栃木県 年収:470
12位 埼玉県 年収:463
13位 兵庫県 年収:463
14位 奈良県 年収:455
15位 広島県 年収:454
16位 山梨県 年収:450
17位 群馬県 年収:445
18位 富山県 年収:441
19位 石川県 年収:440
20位 岡山県 年収:440
21位 福岡県 年収:437
22位 岐阜県 年収:436
23位 長野県 年収:434
24位 宮城県 年収:428
25位 山口県 年収:427
26位 香川県 年収:427
27位 福井県 年収:425
28位 和歌山県 年収:417
29位 徳島県 年収:416
30位 福島県 年収:415
31位 新潟県 年収:405
32位 愛媛県 年収:404
33位 大分県 年収:404
34位 北海道 年収:401
35位 島根県 年収:394
36位 熊本県 年収:392
37位 鳥取県 年収:386
38位 鹿児島県 年収:384
39位 高知県 年収:381
40位 長崎県 年収:378
41位 佐賀県 年収:376
42位 山形県 年収:373
43位 宮崎県 年収:372
44位 秋田県 年収:364
45位 岩手県 年収:360
46位 青森県 年収:343
47位 沖縄県 年収:339

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を元に県別平均年収を計算しています。

 

自分の年収が平均以上かどうか気になりますが、一旦、置いておきましょう。

結果的には、東京がダントツで年収が高いという結果となりました。ある程度想定はしていましたが、最下位の沖縄と比べると予想以上に開いている事に驚きました。

 

都道府県別年収ランキングだけで判断は危険

このデータだけを見れば、どう考えたって、誰でも東京で働きたくなると思います。でも、この都道府県別年収ランキングだけで判断するのは危険です。

東京では、家賃コストや生活コストが高い傾向にあります。服装にしても、東京の街を歩くのにはある程度こぎれいな恰好が求められますので、服装などに掛かる費用も割高です。東京は誘惑も多い町です。田舎にくらしていれば、欲しいとも思わないようなモノでも東京にいて、東京にいると飲食や服装、モバイルデバイスやPC関連機器やアクセサリーなどなど、挙げだせば枚挙にいとまがありません。

 

地方は生活コストが安く、心豊かな文化がある

ランキングで低位の沖縄や青森で、東京でスタンダードなものが必要かというと微妙です。例えば、沖縄では、夏になればスーツではなく、かりゆしが正装です。かりゆしを着ていないとよそ者のような感じがします。スーツなら1着数万しますが、かりゆしは何千円です。お酒も、泡盛など安くておいしいものが沢山あります。そして人とのつながりにおいても、気取ることなく、お互いを尊重する文化があります。

沖縄に限らず、あらゆる地方で、その土地の文化があり、東京のようにおしゃれで良いもので溢れている訳ではありませんが、逆にいえばジャージや部屋着で外に出たって何も恥ずかしくないような文化があります。楽です。

地方には新鮮でおいしい食材がある

野菜などの生鮮食品や、海の幸、お肉などなど。地域ごとに、とても新鮮でおいしい食材があります。また、その土地の文化に馴染んだ料理やお酒を楽しむのは格別です。同じものを東京で食べても、あまりおいしいと思わないのは、そこに文化というスパイスが効いているからです。「その土地の文化の中で食べるからおいしい」というのは最高の贅沢です。

それでも、やはりもっと地方で年収が上がるようにしなければ

地方の良い事を沢山かきましたが、それでも将来有る若者が、「地方で挑戦しよう」と思わなければ、なかなか東京一極集中が是正できないのも現実です。

その為には、地方だからこそ、企業できる仕組みや支援が必要ではないかと思います。

東京の発想ではなく、スタートアップベンチャーで一攫千金しなくても良い働き方。生活するだけなら、それなりに贅沢して暮らせる程度の起業です。

 

もっともっと地方が魅力的な起業環境が整ってくることを期待します。